簡易スーパーインポーザ





 これは、ビデオデッキとテレビの間に入れてテレビ画面に文字を表示するものです。
16x16ドット表示の文字を画面の上か下に8桁表示でき、左スクロール表示のみで最高
100文字まで表示できます。スイッチにより表示文字列を切り替えることが出来、最
高で16とうりまでROMに書きこんでおき表示することが出来ます。上のサンプル表
示では9文字表示していますが、ビデオキャプチャーだといいのですが、当方のテレビ
受像機では、調整のばらつきの為か左端が一部表示がかけるため完全に表示できるのは
8文字になります。

ブロック図



 ビデオデッキからきた、映像信号はバッファーを通り同期分離ICのLM1881と
ビデオスイッチICのNJM2246を通してテレビ受像機の映像入力に行きます。
LM1881で分離取り出された、垂直同期パルスと水平同期パルスをPIC16F8
4でカウントを行い表示位置をコントロールします。
また、水平同期パルスによりクロックの1/8のカウンターをリセットを行い、約3M
Hzの動作クロックを映像信号に同期を取っています。この動作クロックを "B COUNT"
と "H COUNT" でカウントし、表示のビット位置とROMのアドレスを作成します。
 "B COUNT" と "H COUNT" は水平同期パルスの時間中に "P COUNT" から初期値をロード
します。"P COUNT" はPIC16F84でコントロールしており順次カウントアップす
ることにより、表示の初期値がアップすることになり左にビットスクロール表示を実現
しています。
 "B COUNT" の値が0と8の時にPROMの出力を、"P to S" によってパラレル、シリ
アル変換を行い、シリアル出力データが"1"の時にビデオスイッチICのNJM224
6を駆動し、"W LIVE" をテレビに出力することで文字を表示します。




ディップスイッチの設定内容

    ・bit-0  bit-1  bit-2  bit-3  -----  表示文字列選択
                                      (使用PROMにより変わります)

  ・bit-4 -----------------  表示位置切り替えOFFで下に表示します


文字列 CG PROM の作成方法

  まず、10文字分(32Byt*10)ヌルデータを書き、次に表示したい文字の
  CGデータを書きます(32Byt * 文字数)その後、同じく10文字分(32
  Byt*10)ヌルデータを書きます。最初のヌルデータは右端から表示を行う為
  に必ず必要となります、後ろのヌルデータは最後の文字が左端まで表示がスクロー
  ルさせる為に必ず必要です。

  1ページは、4096Bytとしていますから、1つの文字列は約100文字とな
  ります、それをディップスイッチで切り替えが出来ます。

  手作業でこれを行うのは非常に大変な作業となる為、表示文字列を書くだけでPR
  OMに焼きこむデータを作成するソフトもあわせて作って有ります。詳しくは "fn
  ntrom.txt" を読んでください。


PIC16F84のデータEEPROMに書きこむデータ

  コントロールを行っているPIC16F84のデータEEPROMに各文字列の数を
  書きこんでおき、そのデータとスクロールを行ったビット数と比べてスクロールの終
  了をチェックし繰り返し表示をおこないます、必ず表示文字の文字数を正確に書きこ
  んでください。

  場所は、 "spinp_01.asm" の一番最後に有り下記のようになっています。PICライ
  ターによっては、データEEPROMだけを書き換えることが出来るものもあります
  からそれでやってもいいと思います。


;=============================================================================
;	データEE-PROM書き込みデータ

	org	0x2100

page0	de	47				; 表示ページ0文字数
page1	de	68				; 表示ページ1文字数
page2	de	60				; 表示ページ2文字数
page3	de	100				; 表示ページ3文字数
page4	de	0				; 表示ページ4文字数
page5	de	0				; 表示ページ5文字数
page6	de	0				; 表示ページ6文字数
page7	de	0				; 表示ページ7文字数

;==========================================================================


最後に

  疑問点等があればメールをください。出来る限りお答えするようにします。

  このプログラムは、フリーウェアーなので、自由に配布可能です。
 「このソフトによってどのような損害が出ても私は責任を負いかねます。」



参考文献、記事

  トランジスタ技術96年9月号 簡易スーパーインポーザの製作




* 簡易スーパーインポーザソースファイル *−−spinp_01.lzh ( 約210kByt )
ファイル内容

readme.txt        このページの txt ファイルです
spinp_01.asm      PIC16F84コントロールプログラムソースファイル
kan16_n.fnt       CG-PROMに作成用フォントデータファイル
fntmnj.exe        CG-PROMフォントデータ作成プログラム
fntmnu.c          上記プログラムソースファイル
ch_tbl.h          上記プログラム変換テーブルソースファイル
test.dsp          表示文字列ソースファイルサンプル(参考)
fntrom.bat        CG-PROMフォントデータ作成自動実行プログラム
fntrom.txt        上記プログラムについての説明
spinp_bl.gif      ブロック図
spinp_00.gif      回路図
kan16_n.txt       kan16_n.fntの説明(参考)





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